昨今、中古住宅の購入とリフォーム/リノベーションをセットにしてお家の購入を検討する人が増加しています。
その中で、内装は後でリフォーム/リノベーションするから大丈夫と立地を優先して物件を決めていませんか?
戸建てならばそれでもほとんど問題ありません。ですが、マンションなどの集合住宅だとで大きく後悔する可能性があります。
ではリフォーム/リノベーションを検討するときにマンションと戸建てでは何が違うのか。
それは水まわり機器を設置する場所に実質制限ができる可能性があるということでしょう。
それはPS(パイプスペース)の位置に起因します。
PSってなに?排水の仕組み
PSとは配管スペースのことです。
マンションなどの集合住宅はメインの配管を設置した後各階に枝葉のように分岐しています。
排水は給水と違い、圧をかけて水を流すわけではなく、重力で流しているので排水管に勾配をつけて水に勢いをつけています。
そのため、PSまでの距離が長くなればなるほど勾配が緩やかになってしまい、詰まりなどの原因になります。
解決方法はあるの?
立地やその他諸々の条件でこのマンションしかダメだけど、間取りが気に食わない。という場合は最終手段として床の高さを上げることで勾配を取った配管スペースを確保する方法があります。
ですが、相対的に天井が下がることの圧迫感はだいぶ気になるので、オススメできません。
他にも構造躯体といわれる柱は場所を変えることはほとんどできません。
リフォームはそういった点において前の名残が残ると考えてもらう方が良いでしょう。
最後に
住宅(特にマンション)の購入とリフォーム・リノベーションをセットで検討している場合、ベストは工事を依頼する業者さんにお話をしながら自分たちの理想を実現できるのか確認をして購入に踏み切ることでしょう。
実際に現地についていくことは不動産屋さんが断る可能性もありますが、図面があれば打合せをすることは十分可能です。
幾つか候補として検討している物件の図面を不動産の方に用意していただいて、納得できる間取りを考えてから購入すれば、満足のいくお家になるのではないでしょうか。