内装を考えるとき、全ての壁や天井が同じ材質の同じ色だと統一感という感覚を飛び越えて、のぺっとしたような感覚になってしまいます。
差し色があると自然とそこに視線が集まるだけでなく、より奥行が感じられるようになったり、メリハリがついてより基調色が際立つように感じられます。
では、差し色をどのように組み込むのか?
そこで活躍するのがクロスやタイルでのアクセントです。
一般的にはクロスでアクセントをつけるというのが近年よく見られますが、タイルでのアクセントとはどのようなものなのか。
こちらは以前リフォームさせていただいたお家の玄関です。
できるだけ生活感を感じさせないように間仕切り壁を兼ねたシューズボックスを配置し、背面をサンワカンパニー
のバンピーウォールというタイルで施工しています。
立体感と重厚感がある仕上がりでお施主様からも好評頂きました。
やはり質感という強みはクロスでは表現しにくい点だと思います。
ではデメリットはどのようなモノがあるのか?
やはり金額は選択するタイルによりますが、クロスと比較して高価になる傾向があります。
次にクロスのように簡単に張替えるのが難しいという点も考えられます。
趣味嗜好が変わったり、周りのクロスが痛んでクロスの張替えを検討するときにどうしてもタイルの色味は変更できないので、デザインを変更したいと考えてもタイルの色味や質感を鑑みてのリフォームとなってしまいます。
このようにメリット・デメリットあり、このような書き方ですとクロスでのアクセントが無難かなという考えが強まるかもしれませんが、勇気を出してタイルのアクセントを選択していただいたお施主様は皆様大変満足していただいているのも事実です。
是非、アクセントの選択肢としてタイルも考えていただければアイディアの幅が広がり考えることがより楽しくなるかもしれません。