残暑も和らぎ、過ごしやすい季節になってきましたね。
クマに尋ねるようなタイトルになってしまっていますが。
秋、そして冬と肌寒い季節に近づくにつれ、クマと同じように住居も冬を越す準備はできていますか?
マンションなど集合住宅でよく目にする窓の結露問題。
子どものころは好きで絵を描いたりしていましたが中々厄介なものです。
なぜ結露がダメなのか
カビ・腐食の原因となります。
カビや腐食は悪化するまで気が付きにくく、気づいたころには大掛かりな工事をしなければいけないというケースも…
結露が発生する原因とは?
室内と外気の温度差から生じる空気中の水分量の差から結露は発生します。
単板の窓ガラスですと外気と室内の温度差の影響をモロに受けてしまうので結露が発生してしまうというわけです。
結露を防ぐ方法は?
まず第一に完全に結露をなくすことはできません。
その中でより低減させる方法の一つが窓サッシを新調することです。
先ほども記述したように単板のガラスですと外気と室内の温度差の影響をモロに受けてしまいます。
複層ガラスの窓サッシに交換することで熱伝導を低減することができ、結露を防ぐことができます。
複層ガラスとは
二枚のガラスの間に空気の層を作ることで熱の伝導を防ぎます。
伝導・対流・放射の3つの要素で熱は伝わりますが、そのうちの伝導と対流を低減させるといった具合です。
そしてLow-Eガラスというものはご存知でしょうか
複層ガラスのように空気の層を設けていることに加え、Low-E膜という赤外線を遮断する膜を備えることで放射による熱伝導も軽減させるといったより高品質のガラスです。
次に窓サッシのガラス部分だけを交換する方法です。
ただし、窓ガラスの厚みが変わることがほとんどですので収まり方が少し不細工な形になる可能性があります。
最後が二重サッシにする方法です。
内側に窓を新設することでざっくりいうと疑似的に複層ガラスにするといったイメージです。
これはマンションなどの集合住宅にお住まいで規約上、複層ガラスへの交換が難しいといった方々に選ばれることが多いと思われます。
ただし、単純に窓サッシが1枚増えるわけですから掃除が大変というデメリットはありますし、窓を開閉する際も2回開閉しないといけないという面倒さもあります。
また、元々のガラスの断熱性能が向上したわけではないので、外側のガラスに結露が発生する、といった根本的な問題の解決にはなりません。
それでも断熱を放置してカビが繁殖する温床になったり腐食して大きな補修工事となる前に何か対策する必要があるでしょう。
どちらにせよ、規約含む住宅環境や現在の仕様を鑑みてどの方法がベストなのか見定めて冬や来夏に備えていただければと思います。