中古マンションを住む前にリフォーム前提で購入する場合に推奨することとして
あらかじめリフォーム後のマンションのイメージを持っておくことが挙げられます。
理由としては、
リフォームでは変更することができない部分があるからです。
ほとんどの場合、マンションを購入するに当たって重要視されているポイントは立地でしょう。
全てイメージ通りの完璧な物件というのはほとんどありません。
どこかを妥協しないといけないですが、その場合、立地が優先され、内装やその他要素が妥協点とされるのは当然です。中でも内装はリフォームという手段がある分、最も優先順位が低くなりがちです。
ですが、リフォームで全て解決できるわけではありません。
では、どのようなことを考慮しなければならないのか?まず初めにリフォームで解決できないところを列挙、次に他の考慮するべきポイントを記述していくので、参考にしてください。
リフォームで解決が難しいところ
①窓位置
窓の位置や大きさは変更することができません。
窓の役割のひとつで自然光を取り入れることが挙げられますが、部屋の方角や間取りによってうまく機能していないケースがあります。
日中のほとんどを外出しているのであれば、それほど優先順位は高くないかもしれません。
②風呂やキッチンなど水廻り機器の場所
前回のブログでもお伝えしたように、水廻りの設置場所は制限が掛かる可能性が高いです。
排水は勾配を付けて水を流すため、PSから距離が離れるほど勾配を付けるために段差が生じます。
③梁の場所
梁の場所も同じように動かすことはできません。
ほとんどの場合、新築時は梁の場所を考慮して間取りを決定しているので、壁や天井に隠れて煩わしく思うことはありません。
しかしながら、間取りを変更する場合は壁や天井を変更することが考えられます。
そのため、居住前にリフォームを考えている場合はあらかじめ工事業者さんを選定しておき、希望通りの工事ができそうかどうかを現地に同伴して確認してもらうことをオススメします。
その他、考慮しなければいけないところ
工事工期はリフォーム/リノベーション後に居住するとなると、特に注意しなければいけないポイントです。
実際に使用する各メーカーの商品や材木など必要材料の調達・納期と各職人さんと現場の進捗による工程の調整など、段取りを組み立ててからでないと工事に取り掛かることができません。
ここ数年は特にコロナ禍やウッドショックの影響で商品や各種材料の納期がこれまでと大きく異なるため、そこに左右されることが多く、デザインの打合せからはじまり、工事に着工するまでおおよそ3か月ほど、要することが多いように思います。
また、共用部やそれ以外でもリフォームで手を加えてはいけない箇所が存在します。
玄関ドアやエアコンの設置は自由にリフォームしてもよいと勘違いする最たる箇所です。
マンションによってリフォーム可能範囲は異なりますので、購入前にしっかり管理会社などに確認を取って、リフォーム箇所を決定する必要があります。
最後に
これらのポイントを知っているかどうかで内見時に見る、譲れない優先順位が明確になります。
工事前にイメージしていたお家と違う。。。そんな気持ちにならないように参考にして頂ければと思います。
疑問点はあるけど、どこに聞けばいいかわからない。自分では判断できない。
そんな時はお助けできると思いますので、お気軽にお問い合わせください。